さいたま赤十字病院

泌尿器科

お知らせ
学会等により休診となる場合がありますので、平日の午後、時間内に外来にお問い合わせください。
2021年よりロボット支援手術を開始しています。
スタッフ紹介  ※所属学会 ・資格の詳細については、各医師の名前をクリックしてください。

野呂 彰

部長

小林 秀一郎

副部長

小西 鼓

医長 

田宮 嵩士

嘱託医師

診療科の紹介

がん・良性疾患・救急疾患問わず、幅広く安全な治療を心掛けています。

がんの手術はロボット支援手術を中心に行っています。

地域の方々に安心のできるフォローアップを提供します。

診療対象とする主な疾患

〇悪性疾患
前立腺がん、腎がん、膀胱がん、腎盂尿管がん、その他(精巣がん、陰茎がん、副腎がん)
〇良性疾患
尿路結石症、前立腺肥大症、その他(排尿障害、尿路性器感染症、陰嚢水腫など)

前立腺がん

前立腺がんの診断では、MRI(核磁気共鳴画像)検査を取り入れています。がんの可能性が高いと思われる方には、1泊2日の入院で、局所麻酔下に経会陰前立腺生検を行います。会陰とは肛門と陰嚢の間の部位のことです。MRI情報に基づいた標的生検により、精度の高い検査を提供しています。また局所麻酔、会陰からの穿刺によって低侵襲で安全なものとなっています。

治療については、手術・放射線治療・ホルモン療法・化学療法など、患者さんの病状に合わせた治療を行っています。特に手術では、ロボット支援手術を施行し、失禁や出血、痛みが少なく、入院期間が短縮できるものとなっています。また、当院の放射線治療では、治療期間の短い、サイバーナイフを用いた定位体幹放射線治療(SBRT)を行っています。照射前に前立腺内に金のマーカーとスペーサーを留置(外来にて日帰りで可能です)することが必要ですが、直腸や膀胱などの周辺臓器への影響を軽減し、合併症が少なくなると期待されています。

腎がん

腎部分切除と腎摘除手術を行っています。病状にあわせて、ロボット支援手術、腹腔鏡、開腹術のうち、最適なものを提供します。また切除不能・転移のある腎癌については薬物療法(免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬)を行っています。

膀胱がん

表在性膀胱がんに対しては経尿道的膀胱腫瘍切除(TURBT)を施行しています。

TURBTで浸潤性膀胱がんと診断された場合には膀胱全摘除を行います。必要に応じて術前に抗がん剤治療を行うこともあります。また、膀胱温存療法として化学放射線治療や、「低用量放射線抗がん剤併用療法+膀胱部分切除」を行うことも可能です。詳細は担当医にご相談ください。

転移がある膀胱がんに対しては抗がん剤治療を行います。免疫チェックポイント阻害剤や抗体-薬物複合体も使用し、最新のガイドラインや研究結果に沿った治療を行っています。

腎盂尿管がん

腎尿管全摘除を行っています。ロボット支援手術、腹腔鏡、開腹術などの術式のうち、患者さんの状態やご希望に合わせて適切な術式を提供します。

転移がある腎盂尿管がんに対しては抗がん剤治療を行います。同じ尿路上皮がんである膀胱がんに準じた治療を行っています。

尿路結石症

腎結石・尿管結石・膀胱結石・尿道結石に対して、ホルミウムヤグレーザーによる尿路結石破砕術(TUL)を行っています。短期入院を要しますが、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)と比較して確実性の高い治療法です。

前立腺肥大症

内服薬で症状が改善しない場合や、尿閉(全く尿が出せない)症状がある場合には経尿道的前立腺切除術(TURP)を行います。

分類 術式 2021年 2022年
腎・副腎 根治的腎摘除術 15 15

腎部分切除術

(ロボット手術)

14

(0)

5

(4)

副腎(腫瘍)摘除術 3 3
腎盂・尿管 腎尿管全摘除術 8 8
膀胱 経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT) 75 84
膀胱全摘除術 3 4
前立腺

前立腺全摘術

(ロボット手術)

27

(27)

49

(49)

経尿道的前立腺切除術

(TURP)

14 6
前立腺針生検法 120 176
SBRT(体幹部定位放射線治療) 80 74
精巣・陰嚢 高位精巣摘除術 4 2
除睾術 0 5
精巣固定術(精巣捻転、停留精巣) 2 1
陰嚢水腫・精液瘤根治術 3 6
陰茎・尿道 環状切除術(背面切開を含む) 1 2
内尿道切開術 0 1
結石 経尿道的膀胱結石砕石術 8 2
経尿道的尿管結石砕石術(TUL) 61 28

※集計方法や集計期間の違いにより以前の症例数と異なることがありますのでご了承ください。

診療科一覧へ