さいたま赤十字病院

総合臨床内科

スタッフ紹介  ※所属学会 ・資格の詳細については、各医師の名前をクリックしてください。
診療科の紹介

総合臨床内科では不明熱や診断がつかない痛み、浮腫など、どの診療科にも分類されない患者さんを主に担当しています。2019年の診療科開始時から現在まで、新規の紹介患者さんを週に10名程度ずつ診療しています。伝染性単核球症、髄膜炎、肺炎などの感染症、慢性関節リウマチなどの膠原病、悪性リンパ腫などの悪性腫瘍のように、検査によって発見できるいわゆる”器質的疾患”が多数見つかり、院内の当該科へ紹介し専門治療につなぐことができています。一方、他院での諸検査にて何も異常がないにもかかわらず様々な自覚症状で苦しんで紹介される方も多数おられます。これはいわゆる”機能性疾患”であったり、”身体症状症”のこともあります。

機能性疾患の代表的な病気は過敏性腸症候群や自律神経障害で、薬や生活習慣の是正である程度コントロールできる場合もあります。身体症状症は従来”身体表現性障害”と呼ばれていたもので、身体症状(例えば疼痛,倦怠感,めまい,など)を繰り返し訴えるものの、診察や検査で異常がなく、社会・心理的因子が背景にある場合が多く、精神科へ受診する必要があります。当科の役割は診断をつけることであり、治療は各疾患の専門科や紹介元のかかりつけ医で行っていただいています。

当科には、初期研修医や学生が常にローテートして、外来や病棟管理を担っています。厚労省の臨床研修ガイドライン2020に基づき、外来での最初の問診や身体診察も担当しています。若手医師が先入観なく詳細に診察することで診断がつきやすくなる場合もあるため、ご協力をお願い致します。

高血圧外来について

高血圧の基準を140/90mmHg以上とすると、2010年の国民健康・栄養調査では30歳以上の日本人男性の60%、女性の45%が高血圧と判定されており、高血圧は現代の国民病と言えます。高血圧の方の多くはかかりつけ医で治療されていると思いますが、治療しても血圧なかなか下がりにくい方、血圧の変動性が大きくどの血圧を信じていいのかわからない、病院やクリニックで測定するときだけ上がる白衣高血圧、逆に病院やクリニックで測定するときだけ下がる仮面高血圧の方など、診断や治療が難しい方もおられます。同じ高血圧でも例えば血圧を上昇させるホルモンが体の中で増えているために血圧が上昇する、原発性アルドステロン症や腎動脈狭窄症は手術で完治することもあります。"お困り高血圧"の方がおられましたら、若年性高血圧や妊婦さんの高血圧も含めて、ぜひご紹介ください。

総合臨床内科外来について

当院総合臨床内科外来では、主に次のような患者さんを担当しています。

総合臨床内科外来(月、火、金の午前)にて

  1. 原因不明の発熱、痛み、むくみなどがあっても他の医療機関でなかなか診断がつかずに困っている方。
  2. いろいろな病気を持っていて、病気や薬の整理、見直しが必要な方。

交通事故の後遺症や整形外科や脳外科手術の後遺症による慢性疼痛については対応しておりません。また、癌性疼痛やモルヒネの使用が必要になるほど強い疼痛についても対応しておりません 。

当科では患者さんの定期診察目的の外来は行っておりません。

高血圧外来(水曜日)にて

  1. 高血圧の原因を調べたい方。
  2. 血圧コントロールが難しくて困っている方。

当院は高度な医療ができる総合病院ですので、必要な場合は院内の専門診療科へ紹介や相談をすることができます。完全予約制なので、かかりつけ医などからの紹介状が必要ですが、さいたま赤十字病院の総合臨床内科にかかってよかったと思っていただけることを目標としています。