教育理念

1.赤十字看護基礎教育の理念

赤十字における看護基礎教育のねらいは、赤十字の基本原則である人道に基づき、看護の分野において社会の要請に応え得る、豊かな人間 性と看護に関する幅広い能力をかね備えた看護の実践者を育成することにある。赤十字は、国際的な視野に立って人の命を守り、個人の尊厳 と権利を尊重する。その看護活動は、国籍・人種・信条・政治・および社会的立場のいかんにかかわらず、生活している人々のあらゆる健康 上の課題に対応することである。その健康上の課題は、複雑な要因に影響されるので、保健医療福祉活動として包括的、組織的に取り組まれ ている。この保健医療福祉活動の一環をになう看護の機能は、個人のみならず家族、集団、コミュニティへのアプローチへと拡大するととも に、より専門的な実践と調整的役割が期待されている。

したがって赤十字における基礎教育終了時には、保健医療福祉システムの中で活動するチームの一員として、また国内外における赤十 字活動の要員として、個人を尊重した看護活動ができる基礎能力を有し、将来看護の発展に貢献できる看護実践者の育成をめざすものである。

2.教育の目的

人道を基盤とする赤十字の思想を涵養し、専門職業人として必要な基礎的知識・技術・態度を修得し、保健・医療・福祉の分野で貢献で きるよう生涯自己研鑽し続ける看護実践者を育成する。

3.教育目標

  1. 人道(ヒューマニティー)を基盤とする赤十字の思想に基づき、人間の喜びや痛み、苦しみを分かち合える温かい心を持ち、生命 の尊厳を理解し、人としての権利を尊重して行動できる心豊かな人間性を育成する。
  2. 人間を身体的・精神的・社会的に統合された存在として幅広く理解する能力を培う。
  3. 赤十字の基本原則を基盤とする看護の専門職業人としての職業倫理観をもち、人々の健康上の課題に対応するために、健康状態や 生活の場に応じた看護を科学的根拠に基づいて実践できる基礎的能力を培う。
  4. 保健・医療・福祉制度と他職種の役割を理解し、チーム医療を実践しようとするともに、人々が社会的資源を活用できるよう、そ れらを調整するための基礎的能力培う。
  5. 赤十字の諸活動に興味関心を持ち、将来、赤十字看護師として国内外で活躍でき基礎的能力を培う。
  6. 社会の一員としてまた専門職業人として自己開発する能力を培う。