さいたま赤十字病院

形成外科

お知らせ
学会 等により休診となる場合がありますので、外来にお問い合わせください。
2013年9月より日本オンコプラスティックサージャリー学会 のエキスパンダー実施施設、インプラント実施施設として認定を受けております。
スタッフ紹介  ※所属学会 ・資格の詳細については、各医師の名前をクリックしてください。

医師

専攻医

診療科の紹介

形成外科で扱う領域は、熱傷、顔面の骨折などの外傷から、口唇・口蓋裂などの先天奇形、各種手術で失われた欠損、変形の治療など広範なものです。形成外科学会 専門医の取得のためには以下のすべての領域に対しての症例や知識を問われることからも、その扱う領域の広さがお分かりいただけるかと思います。

  1. 外傷
  2. 先天異常
  3. 腫瘍(良性、悪性)
  4. 瘢痕・瘢痕拘縮・ケロイド
  5. 難治性潰瘍
  6. 炎症・変性疾患
  7. 美容
  8. 各種術後の機能再建

現在当院の形成外科では常勤医1名の体制で診療を行っておりますが、救急医学科の協力の下、顔面骨骨折、熱傷などの外傷(けが)の治療のほか、乳腺科と協力して乳房再建を行っております。

ほかの科で大きな手術を受けた後、またはけがのあとの傷跡がひきつれる、痛む状態(瘢痕拘縮、ケロイド)の治療、傷がなかなか治らない(難治性潰瘍)の治療も行っております。目立つ傷を目立ちにくい傷にする手術も行っております。

顔面骨骨折について

多くの場合受傷当日慌てて形成外科を受診する必要はありませんが、新鮮骨折は受傷後2週間以内での治療が望ましいとされております。他院で行った検査のコピー、服薬状況などのわかる紹介状をお持ちいただき、可能であれば事前予約の上での受診をお願い致します。

顔面骨骨折の固定には吸収性プレート(自然に体内に吸収されるプラスチック)と非吸収性プレート(チタン製プレート)の2種類が用いられます。それぞれに長所、短所があり、骨折の場所、状態に応じて使い分けております。また従来、下まぶたぎりぎりの皮膚を切開して行っていた手術についても、可能な限り下まぶたの結膜を切開し手術を行い、出来る限り手術によるきずあとが増えない治療を心がけております。

乳房再建について

当院乳腺科での手術症例を中心に乳房再建術を行っております。マイクロサージャリーで血管吻合を行って外科手術と同日に組織移植を行う再建術は現在対応しておりません。原則として、外科手術当日もしくは術後1年以上経過した時点で、大胸筋下にエキスパンダーを挿入し、皮膚の拡張を行った後、人工乳房もしくは自家組織(筋皮弁)でのふくらみの再建という形で治療を行っております。

乳房再建は美しい乳房を作ることも大切ですが、乳がんの治療をしっかり行いつつ再建を考えていくことが何より大切だと考えております。他院手術後、乳房再建を当院でご希望される場合には、必ず乳がんの治療を行っている外科主治医からの紹介状を持参してください。

血管腫・血管奇形について

当院では本疾患の国際学会 であるISSVA (the International Society for the Study of Vascular Anomalies )分類に準じた診断を行い、さらにその診断に基づく治療を積極的に行っております。関東のみならず、東北、関西地区、海外から治療に訪れる方もいらっしゃいます。

本疾患の病態は大変多岐にわたり、治療による確実な改善を見込まれる場合から、治療により完全に病気から解放されないものの病気と出来る限り楽に付き合える状態を得ることがゴールとなる場合まであります。当院での入院期間は症状や治療内容によりますが、最短で1泊2日となっており、出来る限り社会生活を犠牲にしない治療を目指しております。

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